高校生の時に立ち上げたNPO団体が今では国を動かす!?NPO法人アクションの横田様にお話を伺いました

「自分にできることがあるなら、どんなことでも実行するだけです」目的を達成するためにあらゆる手段を考え、実行するNPO法人アクションの横田様の価値観や活動に迫りました

横田様の行動指針を教えてください

自分にできることがあるなら、どんなに小さいことでもする

私の場合は、特にフィリピンの貧困層の子供達にできることがあれば何でもしていきたいです。また、大事にしていることが無理をしてやるのではなく、自分が余裕を持てる範囲でやることです。自分自身が疲弊してしまえば本末転倒です。ただ以前から、意識的に自分の余裕を持てる範囲を広げようと努めています。

原体験を教えてください

高校3年の時にピナトゥボ火山の噴火で被災した孤児院の存在を知り、単身で訪問しました。フィリピンの人々にお世話になった分をお返ししたいと思い、94年に特定非営利活動法人アクションを設立しました。大学在学時も孤児院支援を続け、インドやルーマニアの孤児院で活動も経験しました。様々なところで活動していく中で、自分のやりたことができるのは日本という恵まれた環境に産まれたおかげだと気づきました。好きなことができる環境でできることを最大限に生かして、好きなことができない子供達に還元していきたいと活動しながら思うようになりました。

現在やっていることについて教えてください

組織としてやっていることはミクロとマクロの両方からアプローチをしています。

ミクロの活動:孤児院で暮らす子どもやストリートチルドレンの直接的な未来への投資です。具体的には、セラピストや美容師になるための技術を身に付けることを目的とした職業訓練と、ダンスや空手教室などを通じたの教育活動を行っています。日常的には300人の子供達が通っています。これらの活動は、日本の美容室100社に協賛していただいていたり、日本のマッサージ会社の上位企業のほとんどが私たちのサポーターになってくださっていたりするから実現できている活動です。

マクロの活動:活動している中で出てきた課題を解決するために国レベルの仕組みづくりに取り組んでいます。個人を相手にし続けるのは資金的にも時間的にも限界があります。問題を本当に解決するためには、国の制度や仕組み自体を変える必要があると考えるようになりました。そこで私達は、孤児院で働いている職員を教育する研修プログラムを作っています。職員は今まできちんとした教育を受けていない人たちがほとんどで、子ども達が適切なケアを受けていないケースが多々あるためです。ようやく国からの認可がおり、今後フィリピン全土の職員は私達の作った研修を国のプログラムとして、国の予算で受け始めます。

ミクロとマクロ双方からのアプローチを実現するためにネットワーク作りが必要です。そのため、個人としては外部とのネットワークを広げることに努めています。


どうやって研修プログラムを作ったのですか?

私はプロジェクトの構想はできても、研修の細かい所の設計はできません。まずは日本の児童養護施設の研修制度について調べたところ、効果的な研修が制度化されていることがわかりました。そこで、日本の研修制度や使用している研修資料等をフィリピン版にアレンジすることにしました。フィリピンに適した研修にするため、フィリピン国内でトップランクのソーシャルワーカーを何人も雇っています。ソーシャルワーカーの数もNGOとして一番多い12人雇用しています。さらに、大学の教授にコンサルしていただいたり、もちろん政府にも研修の設計に参加していただいたりしています。


会社を巻き込む上で大事にしていることは何でしょうか?

お互いに価値を提供することです。結局社会貢献といっても、会社のお金と時間を使ってする限りは、会社の業績やブランドイメージ向上などの役に立たなくてはいけません。単にビジョナリーで応援してもらうのではなく、企業側からオファーがあるような企画や物を作り、提案をすればいいだけのことです。そういった形の方が、支援する側とされる側ではなくパートナーになれます。また、いろんな会社がビジネスとしてフィリピンに進出する時に、今までフィリピンで25年間培った経験などを評価して頂き、顧問や役員になることを打診されることもあります。そこで、アクションと共に社会貢献してくださるという条件の下、オファーを受けたりするケースもあります。


モチベーションの源泉などはなんでしょうか?

「モチベーションを高めよう」とそもそも意識したことがないです。子供達のために行動できるチャンスがあるからしているだけです。まず、やってみて、その後に考えます。行動するという行為自体には自分の時間を費やすだけで、お金を使わなくて済みます。私の場合、考えている時間が逆に無駄だと考えており、ダメなら他のことをすればいいだけの話だと思っています。

先ほど述べたように、自分のできる無理のない範囲でやっているので頑張るモチベーションなどは必要ないと思っています。

過去最も大変だったことを教えてください

ありません。客観的に見ると大変だったかもしれないことはフィリピンに住んでいるのでたくさんあると思いますが、個人的には大変だと感じていません。これは、経営者とサラリーマンの考え方の違いのようなものだと考えています。私たちは人に指示をされているわけではなく、自分のしたいことをしているだけです。起きることを大変だと思ったら、これ以上私は活動を続けられないと思います。問題をいかに捉えるかは人それぞれです。1994年から本当に様々なことがありましたが、活動をしていく中で、いつからか大変と思わなくなりました。


どうやって問題を乗り越えたのですか?

大事にしているのは普通の人の倍のスピードで物事を考え、経験や人的ネットワークなど使えるものを全て使い、判断し行動することです。


どうやったら問題を早く解決できるようになるのでしょうか?

様々な方法があると思いますが、好奇心を持って普段から生活し、考える癖をつけることが大切だと思います。気になることがあれば、自分で調べ考える。世の中には、自分達が思い付く真新しい考えはもう存在しないと思っています。ですから、既存のものをいかに組み合わせるかが大事だと思います。より多くの物事に関心や知識を持っているとより多くの組み合わせの解を作る事ができます。その結果、問題を早く解決できるようになると思います。

今後の目標を教えてください

寄付金をフィリピンでフィリピン人から集める仕組みを作りたいです。私たちもですが日本の多くのNPO・NGO団体は日本の寄付金に頼って活動しています。「フィリピンの問題は自分達自身で解決すべきだ」という思いから、日本の組織としては初の財団などとの事業提携を今結んでいる最中です。

読者へのメッセージをお願いします

学生の貴重な時間を無駄にしないで欲しいです。社会人になると人に指示をされて行動することがどうしても増えてしまいます。しかし、大学では取る授業からアルバイト選択まで、自分で意思決定をすることが多いです。組織の中ではなく、一個人として意思決定をしていく時間は貴重です。この期間をうまく使って、学べることや感じられることに時間を使って欲しいです。そしてできれば、ボランティアに挑戦して欲しいです。「働く」とはどういうことなのか、意味を考える機会を体験できるからです。具体例な例を挙げさせて頂きます。毎年日本から美容師が30人ほどきて、無料でフィリピンの子供達のヘアカットをするイベントを行なっています。美容師の方からすると、わざわざ休みを取って、日本でしている同じことをします。美容師の方々はお店の売上も考える必要があるので、日本では頭の中のどこかでお金のことを意識しながら髪を切っていると思います。フィリピンでは純粋に「目の前の子供達がどうしたら喜ぶのか」という姿勢で髪を切っています。行為は全く同じですが、目的や意味合いが異なります。この違いはボランティアをしないとわかりません。「自分がどういう仕事・働き方をしたいのか」ボランティアはそのきっかけをくれるので、若い時に早く経験してほしいです。

バイブルの本を教えてください

ありません。本はたくさん読んできましたが、私の人生に影響を与えてくれたのは本より人です。自分とは違う経験や知識を持っている方との出会いはいつも多くの発見を与えてくれます。私にとっての本は、情報としての価値です。

企業紹介

  • 企業名
  • NPO法人アクション

  • 設立年
  • 1994年

  • 社員数
  • 21名
  • フィリピン

  • 都市
  • 武蔵野市、マニラ、サンバレス州オロンガポ市、サンバレス州カステリヤホス

  • 社員の国籍比率
  • 日本人3名、フィリピン人19名

  • 使用言語の割合
  • 日本語5割、英語・タガログ語5割

  • 手当
  • なし

  • インターンシップ期間
  • 9日間~1年間

  • インターンシップ日数、時間
  • 短期インターンシップ
    (9日間:期間中毎日、適宜休憩、自由時間あり)
    長期インターン
    (週休2日、1日8時間)

事業内容

・小学校での日本語教室運営、給食支援プロジェクト運営
・孤児院内の農園管理
・日本とフィリピンのこどもを対象とした国際理解教育事業運営補佐
・孤児院や貧困地域のこどもを対象とした職業訓練
・教育ケア活動「チカラプロジェクト」モニタリング
・ストリートチルドレン向けの青空教室運営補佐
・貧困地域の女性の所得向上プロジェクト 
・その他、フィリピンでの国際協力事業 等

求める人物像

・文化が異なるフィリピンにおいて、前向きに活動できる方
・丁寧なコミュニケーションを取れる方
・縁の下の力持ちとして、地道に活動できる方
・アクションの活動理念に共感できる方

会社の連絡先

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